ゆく川の流れは絶えずして

洛北の地より日々の徒然を記します

夏至の食べもの

ちょっと日を過ぎてしまいましたが、先日、6月21日は夏至でした。


ですので今回はこの夏至にちなんだ事を書いてみたいと思います。

関西地方では夏至にタコを食べます。これは、「植えた稲稲の根がタコの足のように四方八方にしっかりと根付くように」という豊作祈願の意味があるそうです。

田植えと重なる夏至の時期に、タコを食べることで稲作に恵みを祈るというわけです。

タコは刺身や天ぷら、酢の物などで食べられますが、関西では特にたこ焼きが人気です。たこ焼きは、小麦粉と卵、だし汁で作った生地にタコやネギなどを入れて丸く焼き、ソースやマヨネーズ、青のりやかつお節で味付けします。

外はカリッと中はトロッとした食感が楽しめます。


次に、京都では夏至の期間中である6月30日に水無月という和菓子を食べます。

水無月外郎生地の上に小豆を乗せて固めたもので、三角形に切りそろえます。

水無月には、一年の半分が経過したことを神様に感謝しつつ、残りの半年間の無病息災を祈願するという意味があります。

また、水無月に使われる小豆に邪気を払う意味があること、水無月の三角形の形が氷を連想させ、夏バテを予防するという理由もあるそうです。

水無月は京都では一般的な和菓子ですが、他の地域ではあまり見かけないと思いますが、どうでしょうか?